今回購入したのは、AMD Ryzen7 5700Uを搭載したミニPC「NiPoGi AM06PRO」というモデルで、ヤフオクで中古で36,850円(+送料800円)で購入しました。
ミニPCはコンパクトでラップトップ向けの低省電力CPUが使われていることが多いので、ホームラボのサーバーに最適です。私はProxmoxをインストールして、色々なテストをする目的で購入しました。
今回中古で約4万円ですが、2026年7月現在に同等スペックの新品を購入する場合、AI需要によるメモリ高騰の影響で価格が上がっています。下記に今回レビューするミニPCと同等スペックのミニPCのAmazonリンクを貼っておきますので、興味ございましたら見てみてください。

内容物はPC本体・電源ケーブル・HDMIケーブル・SATA SSD追加用フラットケーブル・壁掛け用アタッチメントになります。

全体的にシンプルでフラットなデザインになっています。電源ボタンが角に付いており、稼働中は赤いラインのLEDが光ります。

前面にはAudioジャック・USB Type-A 3.0×2・USB Type-Cがあります。
背面には給電用USB Type-C・2.5G LAN・1G LAN・HDMI・Display Port・USB Type-A 2.0×2があります。
インターフェースは豊富なので困ることは無いと思いますし、HDMI・DP・Type-Cで3画面出力も可能なので、プログラミングやコンテンツ作成の作業用PCとしても活躍できます。

CrystalDiskInfoで確認したところ、搭載SSDは「CYX-SSD-S1000(512.1GB)」で、健康状態は「正常」でスコア99%、温度33℃という結果でした。
インターフェースはSerial ATA(SATA/600)であり、NVMeではなくSATA接続のSSDが採用されている点が分かります。
使用時間は1868時間、電源投入回数は673回、総読込量11313GB、総書込量5294GBと記録されており、中古品ながら大きな消耗や不良セクタ(代替処理済みのセクタ数など主要項目はすべて現在値100)は見られませんでした。
中古で約4万円という価格を考えると、SSDの健康状態が良好である点は嬉しいポイントです。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| モデル | NiPoGi AM06PRO |
| CPU | AMD Ryzen 7 5700U(8コア16スレッド、最大4.3GHz) |
| GPU | AMD Radeon RX Vega 8(GPUコア8基、最大1900MHz) |
| メモリ | 32GB |
| ストレージ | 512GB(M.2 SATA SSD) |
| 有線LAN | RJ45×2(1Gbps+2.5Gbps) |
| 無線接続 | WiFi 6(802.11ax)、Bluetooth 5.2 |
| 映像出力 | HDMI 2.0、DisplayPort、USB Type-C(3画面同時出力対応モデルあり) |
| USBポート | USB Type-A(USB 2.0)×2、USB Type-A(USB 3.0)×2、USB Type-C(データ用)×1、USB Type-C(充電用)×1 |
| オーディオ | 3.5mmオーディオ/マイクジャック×1 |
| 給電方式 | Type-C 19V/3.42A |
| TDP | 15W |
本体は手のひらサイズのコンパクト筐体でありながら、Ryzen 7 5700U自体はTDPが低く設計された省電力向けのUシリーズCPUです。8コア16スレッドという多コア構成をこのクラスの消費電力で実現している点が最大の特徴で、一般的なタワー型サーバー機(数百W級)と比べると消費電力は大幅に低く抑えられます。
また、静音性の高い冷却モジュールを採用しているモデルが多く、ファン音が気になりにくいのも自宅設置向きのポイントです。コンパクト・低消費電力・静音という3つの特徴は、24時間稼働させる自宅サーバーやNAS的な使い方において非常に相性が良いです。
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初期セットアップされていたWindows10で各ベンチマークを測定したので、その結果を詳しく見ていきます。

搭載されている512GB SSDの実測値は以下の通りでした。
| 項目 | Read | Write |
|---|---|---|
| SEQ1M Q8T1 | 555.09 MB/s | 471.03 MB/s |
| SEQ1M Q1T1 | 496.60 MB/s | 461.38 MB/s |
| RND4K Q32T1 | 109.07 MB/s | 94.78 MB/s |
| RND4K Q1T1 | 28.87 MB/s | 59.79 MB/s |
シーケンシャル速度はSATA SSD相当で、一般的なハイエンドNVMe(シーケンシャル3000MB/s超)と比べると控えめです。サーバー用途では大容量ファイルの転送よりランダムアクセス性能(RND4K)が重要になる場面も多く、この点は搭載されるSSDのグレードやインターフェースに依存します。

マルチコア・シングルコアそれぞれのベンチーマークです。Ryzen 7 5700Uは同等クラスのCore i7-1165G7と比較してマルチコア性能で約1.3〜1.8倍優位というデータがあり、8コア16スレッドを活かした並列処理に強い傾向があります。CINEBENCH R23の一般的な参考値ではマルチコアスコアが平均的なUシリーズCPUの中でも上位に位置し、レンダリングや表計算、複数プロセスの同時実行に向いたCPUとされています。

スコアは1067(7.91FPS)でした。Steel Nomadシリーズは比較的新しいベンチマークで、内蔵GPU(Vega Graphics相当)にとっては負荷の高いテストです。7〜8FPS程度というスコアは、内蔵グラフィックスとしては標準的な範囲であり、軽量な3D処理向けのベンチマークでもロースペック帯に位置づけられる結果です。

スコアは212(2.12FPS)でした。Steel Nomad Lightよりもさらに負荷の高い本家版では、フレームレートが2FPS台まで落ち込んでおり、重い3Dグラフィックス処理には不向きであることがはっきり分かります。サーバー用途では映像出力性能を重視しないため、この結果自体は運用上大きな問題にはなりません。

総合スコアは13352、グラフィックススコア14685、CPUスコア8817でした。Night RaidはノートPCや内蔵グラフィックス向けの軽量テストのため、比較的高いスコアが出やすい傾向があります。Ryzen 7 5700UはCore i7-1165G7と比べてNight Raidで約28%優位というデータもあり、CPU性能の高さがスコアに反映された結果と言えます。

総合スコアは5330でした。内訳はEssentials(アプリ起動やWeb会議など基本操作)が8287、Productivity(表計算やライティング)が11000、Digital Content Creation(写真・動画編集など)が4509となっています。EssentialsとProductivityのスコアが高く、Digital Content Creationが低めという傾向は、内蔵GPUの制約を受けやすい創作系タスクよりも、CPU依存度の高い日常業務やバックグラウンド処理に強いことを示しています。この傾向は、複数のサービスやコンテナを並行稼働させる自宅サーバー用途との相性の良さを裏付けるデータです。

解像度1920×1080・グラフィック設定「最高品質」・フルスクリーン表示で計測したところ、スコア9080・評価「とても快適」という結果でした。ドラゴンクエストXベンチマークはスコアに応じて7段階の評価が設定されており、目安は以下の通りです。
| 評価 | スコアの目安 |
|---|---|
| すごく快適 | 10000以上 |
| とても快適 | 7000〜9999 |
| 快適 | 5000〜6999 |
| 普通 | 3000〜4999 |
| やや重い | 2000〜2999 |
| 重い | 1000〜1999 |
| 動作困難 | 999以下 |
スコア9080は「とても快適」の評価域の中でも上位に近く、FHD・最高品質設定でも70〜100FPS相当の滑らかな動作が見込める水準です。ドラゴンクエストXは重量級の3Dゲームではないため、内蔵GPUでも十分なスコアが出やすいタイトルです。内蔵グラフィックス搭載機はビデオメモリを持たずメインメモリを代用する仕組みのため、32GBという大容量メモリを搭載しているAM06PROはこの点でも有利に働いたと考えられます。3DMark Steel Nomadで見られたような重量級3D処理には弱い一方、MMORPGクラスの軽量な3Dタイトルには十分対応できることがこの結果から分かります。
各ベンチマークを総合すると、Ryzen 7 5700Uは3D性能では内蔵GPUの限界がはっきり出るものの、CPU性能(Cinebench、Night RaidのCPUスコア、PCMark10のProductivity)は総じて良好という結果でした。サーバー用途では画面表示の3D性能よりCPU処理能力とマルチタスク耐性が重要なため、今回のベンチマーク結果は「サーバー用途向き」という評価を裏付ける内容と言えます。
中古で約4万円という価格で、32GBメモリ・512GB SSD・8コア16スレッドCPUを備えたミニPCが手に入るのは非常にコストパフォーマンスが高いと感じました。コンパクト・静音・低消費電力という特徴に加え、ベンチマーク結果からもCPU性能の高さが確認できたため、自宅サーバーやNAS的な使い方には十分な性能を持つ一台だと言えます。
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